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ぱる通信〈PAL BULLETIN〉

デブりん観察記 その(2) 〈満員電車編〉

 一度は60キロを切るかと思われた体重が、ウツの薬を飲むようになってから急激に回復し、66キロのベスト体重に戻ってきた。「安定剤は太る」のではないか?我が家にはもう一人、73キロの実証者がいる。その話をしだすと止まらないので、やめておいて、批判覚悟の悪口を少しだけ。今回は満員電車での体験談。
 誰しも、少しでも空いてる車両に乗りたいもの。同じ車両でも、どこのドアから乗るかによってもコミ具合が違ってくる。途中の駅で、降りる人のために一旦、電車を降りたりすると、左右のドアのコミ状況を観察して、空いているところへ移動したりするときがある。
 その日は、乗り込む駅でのこと。いつものように満員電車がホームに滑り込んで無事に止まり、降りる人、一旦降りる人、これから乗り込む人が交差する風景の中に、妙にお腹だけがまん丸と太ったお兄ちゃんを発見した。降りる人なのか、一旦降りる人なのか、見極めなければならない要注意人物だ。横目で見ると階段方向に離れていく。よし、安全。確認後、乗り込む。
 しかしその後、何だ何だ、ドアが閉まる直前になって物凄い圧迫。最後に乗り込んできたのが、お腹まん丸のお兄ちゃんだった。何で最後に乗るのよ。ドアから離れていったのは、あれは騙しか。
 テコを応用したお尻突き出し作戦には抵抗できる者はいない。まるで漬け物石だ。最後の最後に重石をかけられた菜っ葉のように、体をよじらせたまま電車は何事もなかったように発車していった。あぁ。

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